

手に伝わる風合いと色のこだわり 豊かな表情で魅せる生地
先染めの技術で極めるカラーフォーマル
黒田織物有限会社は1973年創業の機屋。洋服地の生産を手がけ、特に先染めの分野で高く評価されています。現社長は一度繊維業界を離れましたが、「このままでいいのか」「やり残したことはないか」と自問し、新たな視点を持って米沢産地へ戻りました。受け継がれた技術と想いを胸に、二代目として黒田織物を継承しています。
黒田織物の最大の強みは、独自の技術と感性が生み出すカラーフォーマルの表現。先染めの生地は、一本の糸の選定や織りの組み合わせが、全体の調和を決定づけます。奥行きのある色彩、繊細な柄の表現を極めるため、企画力と職人技を融合させ、求められる美しさを織り上げてきました。その完成度は、「カラーフォーマルを作れば誰にも負けない」と言われるほどです。
長年の経験と色への徹底したこだわりがあるからこそ、わずかなニュアンスまで生地に映し出し、確かな品質を提供できます。美しい布には、人を惹きつける力がある。黒田織物はその力を信じ、挑戦を重ねながら、ここでしか生み出せない生地を届けていきます。

楽しむものづくりが、新たな価値を生み出す
黒田織物は、独自の「突っ切りジャカード」を活かし、立体感のあるジャガード織物を生み出しています。織物の特定部分を浮かせ、特殊な刃物でカットすることで、毛羽立ちを生み出し、ベルベットのような柔らかさと奥行きを表現。光と影が織りなす表情が深みを生み出し、この技術は国内外のブランドに高く評価され、海外メゾンブランドにも採用されてきました。
また、和紙やリサイクルポリエステルを活用し、環境に配慮したものづくりにも力を入れています。和紙を織るための筬(おさ)を独自に開発するなど、新素材への探求心は尽きません。従来のカラーフォーマル生地にとらわれず、新たな素材や技法を追求し、デザイナーたちの創造を刺激する生地を生み出しています。
何より、私たちにとってものづくりは「楽しむ」こと。デザイナーが生地を手にし、微笑みながら風合いを確かめるその瞬間、「作ってよかった」と心から思える。その手応えが、次の挑戦へのエネルギーになっています。

Product Focus

Light Tweed
カラフルな色彩が織り交ざり、軽やかさを追求しながら、しっかりとした織りで、洋服やインテリアにも幅広く活躍します。
動きや光の加減でさまざまな表情を見せ、デザインの魅力を引き立てる存在感。個性を引き立てるものづくりに、ぜひ取り入れてください。
Company Information

Member
黒田織物有限会社
織り
担当者名 | 湯野川進 |
住所 | 山形県米沢市通町7丁目7-41 |
メール | qqfw6uq9k@chic.ocn.ne.jp |