MVA®加工が素材を進化させる、未来を創る技術集団

色を定め生地を整え、繊維に新たな役割を与える

東北整練株式会社は1961年に設立し、生地の精練・染色・仕上げ加工を手がけ、米沢織の発展に貢献してきました。創業当初は和装・洋装問わず対応していましたが、時代とともに洋装向けの染色・仕上げ技術に特化。

1980年代には、「濃染黒加工」を確立し、深みのある黒を生み出しました。この技術は光を吸収し、均一で美しい黒を表現できることから、高級フォーマルウェアに広く採用され、東北整練を象徴する加工技術となりました。また、大手化学繊維メーカーと協力し、天然繊維と合成繊維を掛け合わせた複合素材の染色・仕上げ技術を追求。その高い品質は、アパレルだけでなくスポーツウェアや産業資材にも活かされ、機能性と美しさを両立させた生地は世界へと広がっています。

現在は、未来を見据えた技術開発にも注力。新しい素材や染色技術の研究を重ね、環境に配慮した持続可能なものづくりを推進しています。色を定め、生地を整え、繊維に新たな命を吹き込む。東北整練は挑戦し続ける技術集団として、伝統を礎に革新を続け、繊維の可能性を広げながら未来へと進んでいきます。

サステナブルな繊維加工で、未来を染める

未来を見据えた技術開発に取り組んでいます。その象徴が「MVA®(ミヴァージュ)加工」です。きっかけは、当時の会長がテレビで偶然目にしたナノマテリアルの特集。その可能性に心を動かされ、染色・仕上げ加工における大量の水やエネルギー消費の課題を解決したいという強い思いが、開発の原動力となりました。

東北整練は、これまで化学繊維の加工技術を磨いてきましたが、持続可能な未来のために天然繊維への挑戦を開始。2年間の基礎研究と5年に及ぶ特許取得の過程を経て、97項目の試験をクリア。繊維一本一本をナノレベルでコーティングし、本来の風合いを損なうことなく高機能を付与する「MVA®加工」が誕生しました。

特に、旭化成のベンベルグ®︎をはじめとする再生セルロース繊維との相性が良く、洗濯時の収縮や色落ちを抑えながら、衣服の耐久性を向上。長く愛用できる一着へと進化させます。手に取るたび、繊維の奥に込められた技術の息吹を感じる。そんなものづくりを、これからも追求し続ける技術集団です。

Product Focus

Tie-dye Coat

鮮やかなタンジェリンオレンジと絞り染めのラインが印象的なセットアップ。光沢感のある素材が上品に輝き、動くたびに存在感を放ちます。Snow Manラウール氏着用で注目の一着。

セットアップでも単品でも楽しめて、着こなしに華やかさと個性をプラスしてくれるアイテムです。

Company Information

Member

株式会社東北整練

加工

担当者名柴崎秀之
住所山形県米沢市窪田町窪田2736-1
メールtohokuseiren.takahashi@gmail.com